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古建築巡り 酒田市その1

酒田駅前には戦前の面影がほとんど残っていないが、日和山周辺は移築されたものも含め、近代建築が点在する。

撮影:令和2年7月 

 

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酒肴屋伊藤家。琢成第一尋常小学校の「郷土よみもの」から「犬が引き出す「エンヤラヤ」」 : あなたの知らない過去の酒田 (Unknown Old Sakata)昭和8年5月発行の「酒田市勢要覧」の写真に写ったこの洋館を見ることができる。以前は韓国料理店が入っていた。

 

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山王くらぶ。明治28年に建てられた料亭で、社員寮として使われていた時期もあるという。主に工芸品を展示する施設として公開されている。

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外装は純和風だから内装も...と思っていたら一部の廊下は洋風になっていた。

 

 

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旧光丘文庫。酒田市初のコンクリートブロック建築で大正14年の築。設計は内務省神社局建築課長の角南隆だ。震災復興事業で東京市のRC社殿などを手がけていたのだろう。平成29年まで図書館として使われていた。収蔵資料は全て移設されたようだが建物の処遇は決まっていない。このまま腐らせるのは惜しいと思うが。

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書庫が付属する。

 

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初代酒田灯台明治28年に初点灯した木造六角洋式灯台で、当初は最上川左岸河口にあった。大正2年に対岸に移築、昭和33年に建て替えが決まり日和山公園に再度移築された。

 

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旧白崎医院。このような下見板張りの医院は昭和後期までありふれていたようだが今となっては貴重だ。昭和51年の酒田大火を逃れたという意味でも価値のある建築だ。大正8年築の洋館で、昭和55年に現在地に移築された。

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外科医院なので手術室がある。

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便所のある別棟。

 

 

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旧割烹はら。原ゴム工業所 : あなたの知らない過去の酒田 (Unknown Old Sakata)によれば、昭和6年以前に原ゴム工業所として建てられたRC建築だという。割烹に転業した時期は不明。4階建てだから眺めは良かっただろう。