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古建築巡り 由利本荘市その1(矢島)

矢島地区には戦前に建てられた小ぶりな洋風建築がいくつか現存する。

 

撮影:令和2年7月

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出羽の冨士醸造元別館。この西隣に本館がある。下見板張りの洋館で戦前に建ったものだと思う。

 

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一部洋風の家。この通り屋根は至って和風だ。人が住んでいる気配はなかった。昔この手の洋風建築が得意な大工がいたんだろうか?

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窓をアップで撮影。左官仕上げの装飾がある。

 

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ハト薬局。他のサイトの写真と比べると看板が外されているので、商売は辞めてしまったのかもしれない。秋田の商家建築と言えば大抵木造の切妻で、店蔵は珍しい。

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その裏にある洋風住宅。模様入りの磨りガラスが面白い。屋根は後付けだろう。

 

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矢島郵便局近くの洋館。郵便局近くと言うことは、先代の局舎と言うことも考えられる。

 

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矢島消防組第四部ポンプ庫。ドイツ壁に右書きで表記されているので戦前からあるんだろう。

 

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郷内発電所新古典主義のようなスタイルで、東北電力の前身である東北振興電力が昭和15年に建設した水力発電所である。この頃、戦時下の電力需要に備えて各地に多数の水力発電所が建設されていて多くは今も稼働中だ。私はこの建物が由利本荘市現存最古のRC建築だと思うがどうだろう?